校長あいさつ


 北海道幌加内高等学校のWebページをご覧いただきありがとうございます。

 幌加内高校は1954年(昭和29年)に創立され、開校70周年を迎えた町立昼間定時制の農業高校です。校訓『和』のもと、日本一の作付面積と生産量を誇る地域特産品「そば」を学校設定科目に位置付けた、特色ある教育活動を実践しています。毎年、全国高校生そば打ち選手権大会に出場し、団体の部で最多優勝の実力を有しています。
 教育環境は、道産木材・レンガを用いた美しい校舎のもと、「学校農場」「施設園芸」「ガラス温室」「食品加工・製造施設」「校内・寮共にギガ光回線、Wi-Fiを完備」「在校生iPad貸与(業時に贈与)」等、生徒一人一人に個別最適な学びを提供できるよう、整備、充実に努めています。


 特色ある教育課程では、本校生全員が履修する科目「そば」を中心に、栽培管理、加工、製造、調理、販売、店舗運営までを一貫して学ぶことが出来ます。その過程で「そば」に係わる地域の方々のご協力をいただき、生徒・学校・地域が一体となった「主体的・対話的で深い学び」を実践しています。生徒たちも段位認定を目指しています。今年度も、一般社団法人全麺協主催「そば道段位認定会」が本校を会場に開催出来るように準備を進めているところです。


 昨年度から「地域みらい留学(3年留学)」に参加し、今年度は11名が入学しました。本校は、幌加内町の厳しくも豊かな自然環境の中で、実践的で多様な学びをおこなっています。この取組は、学校WebページやXの「【公式】幌加内高校ですが何か?」等のSNSを通して随時発信していますので、是非ご覧ください。


 幌加内高校への進学者は道内各地のほか、道外(現在13名在籍)からも入学いただいています。その生徒たちの生活を支えるのが、遠隔者寮「渓雪寮」です。第二の我が家となる渓雪寮は、季節ごとのイベントが開催され寮生同士の交流が活発です。また、規則正しい集団生活を通して、基本的な生活習慣を身に付けることができます。遠隔地からの進学または地域留学を希望する皆さんの生活をしっかりとサポートし、人間力を育みます。


 卒業後の進路は生徒一人一人に対応した細やかな進路指導による進路実現を果たしています。特に多様な教育活動によるグローカルな人材育成のもと、ドイツ等、海外でそば職人として活躍する卒業生も輩出しています。令和6年度はアメリカN.Y研修や台湾への修学旅行を実施し、ドイツにそば職人として2名が就職しました。国内では東京・札幌等の企業との連携事業も始まっています、座学だけでは学ぶことのできない「生きる力」を育む本校を是非知って頂きたく思います。令和6年度までの卒業生の進路先一覧も是非、ご覧ください。


 最後に、幌加内高校教職員一同、地域の皆さまと連携・協働して、全力で生徒一人一人の夢の実現に取り組んでまいります。