必修科目「そば」について

必修科目「そば」について

 本校の「そば」授業は、平成14年度にスタートしました。
平成11年に改訂された当時の学習指導要領では、『 基礎・基本を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力などの[生きる力]の育成 』(文部科学省HPより)が謳われ、総合的な学習の時間が新設されたのもこのときからでした。
さらに、既存の教科科目の他に、『学校においては、地域、学校及び生徒の実態、学科の特色等に応じ、特色ある教育課程の編成に資するよう、(・・・中略・・・) 科目 (以下「学校設定科目」という。)を設けることができる。』(文部科学省HPより)とされ、 本校では町の特産品であるそばに着目し、選択科目ではなく入学生全員が学ぶ必修科目として「そば」の授業を新設しました。

全国で初めて、唯一の科目であったため、教科書もなく指導者もおらず、最初は試行錯誤の連続でした。しかし、町内のそば打ち愛好者の方を講師に招き、教職員も生徒たちと一緒にそば打ちを学んでいくことで徐々に指導できるようになり、 いまでは本校教員が中心となり作成したそばテキストとともに、生徒たちに指導しています。

「そば」授業は、各学年2単位ずつ (週2時間の授業)で、全校生徒が卒業までに全麺協が主催するそば道段位制度の初段以上取得を目標に日々そば打ち練習に励んでいます。
また、そば打ちだけでなく、そばに関する知識や調理法まで幅広く学習します。
座 学 (1)
そばの基礎知識を学ぶ
農場実習
そば畑にて種まきをする
調理実習
天ぷらの揚げ方を学ぶ
実技講習
講師から直接指導を受ける

オリジナルテキスト「そば」の作成

学校設定科目である「そば」には、教科書はありません。そこで、本校職員と幌加内町のそば打ち愛好者が協力し合い、幌加内高校オリジナルのテキストを作成しています。
毎年少しずつ改良を加えながら、そばの歴史と文化、科学性、栄養面に至るまで、幅広くそばの知識を得られるような内容を検討、制作しています。
そば打ちの技術だけでなく知識も習得できるよう研究を重ねています。